あまね工研は技術士事務所になりました
昨年から開設していた当ホームページですが,4月1日より技術士事務所のホームページとして再出発することになりました.ここでは,ごあいさつも含め,事務所を開設するに至った経緯や,当事務所がやってみようと思っていることをお話しします.
技術士事務所の設立経緯
当サイトは,もともと,代表のうみのあまね(ハンドルネーム)が,インターネット上で活動していくための本拠地として立ち上げました.
インターネット上で活動する際,個人の名前を直接看板にするのもいいのですが,特定の人格と事業をひもづけるよりは,独立した事業体として立ち上げ,その一員として活動した方が,便利なことが多かったのです.例えば,住所や電話番号を自宅のものにする必要がなくなりますし,名刺やメールアドレス,銀行口座なども,うみの個人のものから分けておくことができます.個人と事業体が結び付いていないので,将来的に私と同じようなことをしたいと考える方に,この事業体を渡すこともできます.
今のところ,うみのは商売しているわけでもなく,個人事業の開業届を出しているわけでもありません.しかし,個人の人格から離れた屋号(のようなもの)を使って活動することで,プライベートな部分を外に出さずに活動することができ,便利だったわけです.いわば,「会社ゴッコ」です.
そんな折,うみのはここ数年,技術士試験を受験しており,昨年度,なんとか合格することができたのでした.もっとも,この資格を使い,技術士として名乗るためには,試験に合格するだけでは足りず,技術士として登録する必要があります.
技術士登録にあたっては,事務所の名前と住所を登録する必要があるのですが,この際なので,あまね工研を技術士事務所として登録してしまおうと思い立ったわけです.現在,このサイトでは公開していませんが,あまね工研は活動用の住所を借りており,また電話番号も持っています.新たに事務所の住所を作るよりは,既存の名前や住所を使った方が手っとり早かったというわけです.もちろん,今回登録したことで,あまね工研の事業体としての独立性も,大きく高まったのではないかと思います.
通常,技術士事務所には,勤務されている会社や自宅を登録される方が多いようです.私の場合は,将来的に現職の会社から離れたとしても,技術士としては活動を継続できるようにするために,会社や自宅以外の場所を事務所として登録したというわけです.
技術士事務所になってできること
さて,あまね工研が技術士事務所であろうとなかろうと,このサイトにいらした方にとっては,これまでとさほど大きな違いはないと感じられるかもしれません.たしかに,まだ,特に技術士らしい活動もしていないので,外見はほとんど何も変わりません.
実際,現在は,当事務所でどのようなことをしようか考えているところなのですが,おおむね次のようなことをしようかと考えています.
まず,当ホームページでは,これまで通り,以下のようなコンテンツを提供しようと考えています.
- 比較的新しい情報技術のトピックに関する記事
- あまね工研でまとめたテクニカルノート(技術資料)
- 事務所で制作したソフトウェアやツールなど
基本的には,これまで書いていた記事と同様の技術記事を提供する予定です.是非,ご覧になっている皆さまの,日々の開発や研究,学習などにお役立ていただければと思います.なお,技術士事務所になったからといって,特に費用がかかることにはなりません.
一方,技術士事務所になる前と異なる点としては,提供する情報の分野を,主にICT(情報通信技術)に限定したことが挙げられます.あまね工研は,元々,工学一般を対象にするつもりで設立しましたが,技術士事務所として登録したため,うみのが登録している技術部門(情報工学部門)に関するものに絞ってお伝えします.
このように,取り扱うコンテンツを限定したのは,技術士倫理綱領の要請があるからです.技術士の行動規範には技術士倫理綱領があり,このルールに従って行動することが求められます.そして,この綱領には「有能性の重視」という規範があるのです.これは簡単にいうと,「技術士は,技術士の肩書を使って,専門外のことを行なうべきではない」というルールです(実際はもう少しゆるいルールですが).
うみのは,情報工学部門の技術士で,例えば電気電子や機械のような他分野の専門家ではありません.個人的な趣味であれば,電子工作なども好きなのですが,このサイトでその話を書くと,専門家の話として誤解されかねません.そこでこのサイトでは,ICTの専門家として,外にお話しできるコンテンツのみを取り扱うことにしたというわけです.
反面,本サイトに書かれているコンテンツは,情報工学分野の専門家である技術士が,その専門性と責任に基いて執筆した文章であると考えていただいて差し支えありません.どうぞ信頼してご活用いただければと思います.
この他に,あまね工研では,次のようなサービスを提供しようかと考えています.ここに掲げたものだけでなく,うみのに「こんなことをやってもらいたい」といったご要望があれば,ご相談いただければと思います.
- 技術記事の執筆
- 技術調査・技術記事の監修
- 技術導入のお手伝い,アドバイス
- 企業研修・資格試験など,教育訓練のお手伝い
ここまでお読みいただいて,ありがとうございました.
今後とも,どうぞよろしくおねがいいたします.